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酪農の大規模化は、追い風である

当社の代表取締役(CEO)であるヤンニグ・ル・トロットのインタビュー記事をご紹介いたします。
本記事は2017年9月24日にFeed Navigatorに掲載された記事を、feednavigator.comの許可を得て翻訳したものです。英語の元記事は下のリンク先よりご覧いただくことが出来ます。

Reproduced by permission of feednavigator.com. © William Reed Business Media Ltd 2017

https://www.feednavigator.com/Article/2017/09/25/Larger-dairy-operations-suit-Lallemand-Animal-Nutrition

 

SPACE 2017取材員からの報告

酪農の大規模化は、ラレマンドアニマルニュートリションにとって追い風である

 2017年9月24日

Jane Byrne

 

フランス国内の酪農家の収益はおおよそ回復してきており、また大規模集約化が進んでいます。この酪農の時流は、ラレマンド社のビジネス戦略にとって相応しいものです。

 

フランスのブルターニュで2017年9月上旬に開催された展示会SPACE 2017に於いて、ラレマンドアニマルニュートリションのゼネラルマネジャーであるヤンニグ・ル・トロットは、本誌の取材員に対し、フランス国内の酪農の動向について語りました。

 

「私たちは酪農規模の変化を注視し続けています。今や合併により、1戸あたりの平均年間乳量が100万リットルや200万リットルもある酪農家が出てきています。」

 

「大規模化の実現には、当然ながら機械化や自動化、正確な飼料給餌といった技術が寄与しています。」

 

「フランス国内では毎月200戸の酪農家が離農しているという報告があります。しかしそのような離農率は、実際には早かれ遅かれ過去の数字です。私が獣医として働き始めて間もない頃、フランスには15万戸の酪農家が存在していました。しかし現在は5万戸しかありません。私は今から3~5年後には、その数は3万5千戸までに減ると予測しています。そして残った酪農家は今より大規模化し、より高い技術を有していることでしょう。」

 

「私はこうした大規模化が、地方人口などの社会に及ぼす影響については詳しくありません。しかしビジネスの観点から見ると、大規模化は良いことだと思っています。」

 

「大規模農場の経営は、ラレマンド社のような企業と相性が良い。」と彼は話しました。

「私たちが共にビジネスをしたい相手は、正確な飼料給餌に関心があり、自身の農場の飼料要求率や体細胞数、飼料摂取量といったデータを把握している農家です。」

 

「大規模酪農家はますます正確なデータを求めると考えられますが、それは私たちにとって好ましいことです。彼らは例えば我々の製品であるレブセルSCによる効果をも、きちんと見てくれるでしょう。」

 

効果を売る

 

飼料効率や繊維消化率に着目する農家が増えてきており、もはやラベルだけで売る企業は続かないでしょう。効果を売らなくてはいけません、と彼は話を続けました。

 

飼料購入の際、以前は現場での評価や飼養方法への適合性、飼料効率よりも、ラベルの記載情報が重視されていました。「また規模が小さい農場では、飼料やミネラルを購入する際に、特定の営業員との人間関係を大切にする傾向がより強く、そのような場合実際の栄養価は過小評価されていました。」

 

今は変化しつつあります、と彼は言いました。例えば300頭の大規模な酪農家には、技術をサポートする専門家が居り、彼らはサービスに対してより多くのことを求めます。「彼らは効果を見ることを期待しています。この傾向はラレマンド社にとって追い風となります。私たちは進化し続けるために、例え実績の長い製品群であっても、新しい作用機序を研究し科学論文化し続けています。私たちが取り扱う製品は非常に科学的であり、目に見える効果や技術的な結果を得ることができます。酪農家の技術が高まるほどに、彼らは私たちが真の「腸内細菌叢のエキスパート」であることを見抜くようになると思います。

 

ラレマンド社は腸内健康研究に関するパイオニアです。「ラレマンド社は、その時点における知識を蓄積し続けています。このような現場での豊富な経験によって、私たちは数百万個の酵母や細菌を飼料添加するだけでなく、望む効果を得るための管理技術を学んできました。」

 

製品の提供ルート

 

ラレマンドアニマルニュートリションは、常に変わらぬ販売ルートを通じて製品を流通させています。多くの国や地域では、代理店に助けてもらいながら製品を販売しています。「彼らは自身の市場を熟知した自社の専門家を有しており、農家や飼料会社と良い関係を築いています。そのためラレマンド社の役割は、彼らに情報を提供することです。つまり私たちが知識を継承する相手には、酪農コンサルタントだけではなく営業員も含まれています。

 

ラレマンド社では、ラレマンドForward(前進)という教育プログラムも実施しています。このプログラムは、高レベルの栄養学者や現場監督、農家など多岐に渡る人々を対象としています。例えばルーメンスクールやサイレージスクールでは、農場での上手なサイレージの作り方などを農家に紹介しています。またラレマンド社とBlanca dairy hubがスペインにて共同で開催している、専門家向けの勉強会もあります。

 

フランスを含めたいくつかの国では歴史的な理由から、ラレマンド社のチームは存在しますが、今日も代理店を持たず、酪農家への直接販売も行っていません。

 

「イギリスでは事情が異なり、ラレマンド社は酪農関連会社と大手生産者の両方に製品を提供しています。フランスの酪農家の一戸当たりの平均乳量は年間15万リットルですが、イギリスでは既に40万~50万リットルまで達しています。イギリスでは大規模集約化は顕著であり、今後3~4年の内に4,000戸にまで減少することも考えられます。イギリスの酪農家の大多数は混合飼料(TMR)を用いており、飼料会社との取引を行っていません。そのため飼料会社以外の流通ルートを確保しています。私たちは酪農家に直接アドバイスをしています。」

 

「アメリカにはラレマンド社の自社チームがありますが、全ての州をカバーはできていません。飼料会社や独立している酪農コンサルタント、販売会社などと協力しています。1万頭規模の酪農場もあるため、酪農コンサルタントが半日を費やして営業員や酪農家への指導を行ったとしても、そのような農場に対してはビジネス上の価値は大きいと考えられます。

 

免疫

彼は、畜産業界では動物本来の免疫を活かすことが重要になってきていると語りました。

「私が獣医師の資格を得た1984年時点において、既に抗生物質の時代は終わったと話されていました。しかし現在もそこまで状況は変わっていません。」

 

「免疫は非常に複雑であり、常に変化している生理反応です。」

 

「現在誰もが、治療の代わりとなる予防の重要性に気づいています。従来予防は抗生物質によって行われていましたが、これは顕著に減少しています。フランスでは未だ50~60%で抗生物質が添加された飼料が用いられてはいますが、それでも業界は変わらなければいけないことに気づいています。もはや議論の段階ではなく、実行していく時です。」

大手製薬会社は全て、抗生物質の研究から費用対効果の見込まれるワクチンの研究に変換している、と彼は話します。「私は獣医師であり、ワクチンの効果を信じています。しかし実際にはワクチンの品質と効果を測っても試してもいません。私たちの周りには免疫を抑制する沢山の物質(ウイルス、カビ毒、ストレス)が存在しています。」

 

ラレマンド社では、栄養面から対処できることは多いと信じています。「例えば免疫調節には腸から始まるものが多くあります。そのため現在私たちは幅広い視点から、免疫に対して最適な手段を探しています。若齢期の炎症や免疫、酸化ストレスを考えた時、やはり幅広い視点からの手段が必要であり、私たちは新しい抗酸化製品を上市しました。」

 

抗酸化製品に対する市場の興味と要求は高まっている、と彼は付け加えました。

 

公正で良い競争関係も必要です。「単独で市場の信頼を得ることは容易ではありません。しかし競合が存在すれば、より多くの発表や論文、科学的サポートなどを得ることが出来ます。しかし同時に競合会社との違いを示す必要も出てきます。」