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イージーベッド プロ発売:畜舎の微生物バランスを改善し、動物の健康維持に貢献

ラレマンドバイオテック株式会社(代表:小金洋介 本社:東京都港区)は、 イージーベッド プロを発売します。
イージーベッド プロは、生きた乳酸菌と生きたバチルス属細菌、繊維分解酵素、水分吸収材を含んだ粉末製品です。粉末を畜舎環境中に散布することによって、好ましい微生物の増殖を促します。イージーベッド プロはこの働きによって、衛生的な畜舎環境を保ち、動物の健康維持に貢献します。

イージーベッド プロは散布しやすい粉末製品であり、ストール、敷料、床、運動場、分娩房の子豚の保温箱など、畜舎内のあらゆる場所に散布することができます。

<イージーベッド プロの作用機序>

  • ペディオコッカス属細菌(乳酸菌) :
    産生する乳酸によって素早く畜舎環境のpHを低下させ、アンモニア産生菌などの好ましくない細菌の増殖を抑制します。これは空気中へのアンモニア排出の抑制にもつながります。
  • バチルス属細菌:
    環境中にバイオフィルム(生物膜)を形成し、好ましくない細菌が入り込む余地を与えません。
  • せんい分解酵素:
    敷料の繊維分解を促し、好ましい細菌が増殖に用いるための糖を作ります。
  • 水分吸収材:
    3倍の重さの水分を吸収し、乾燥を促します。

<試験結果のご紹介>

a)戻し堆肥を使用している酪農場

乳房の衛生状態を保つには、適切な敷料管理が求められます。戻し堆肥を敷料として使用しているオランダのフリーストール農場で行われた、イージーベッド プロの試験結果をご紹介します。

試験はストールの敷料を全て取り除いて清掃した後に開始し、まずは各ストールにイージーベッド プロを1頭あたり200 g散布しました。その後は週に1回、新しい敷料を1頭あたり70 L敷くとともに、200gのイージーベッド プロをその上に散布しました。

その結果4週間目以降は、敷料中の乳酸菌に対する大腸菌の割合が低下しました(図1)。乳酸菌はイージーベッド プロにも配合されている好ましい菌であり、産生する乳酸によって好ましくない細菌が増殖しにくい環境を作ってくれます。一方で、大腸菌は乳房炎の原因にもなる好ましくない細菌です。そのため敷料中の乳酸菌に対する大腸菌の割合が低下したということは、乳房の健康を維持する上で、より良い環境が作られたことを表しています。

図1. 敷料として戻し堆肥を使用しているフリーストール農場の敷料中の
微生物構成の変化

b)豚の分娩舎

分娩舎の子豚にイージーベッド プロを使用する目的は、主に次の2つです。:

  1. 娩出直後の子豚の乾燥を促す
  2. 分娩舎と子豚に好ましい微生物 を定着させる

近年フランスのある一貫形式 の養豚農場で行われた試験では、 600 頭の母豚を用いてイージーベッド プロと、類似の乾燥材( 植物+ミネラル) を比較しました。

 イージーベッド プロはまず、母豚が分娩舎に入る前に 分娩房あたり200グラム を散布しました。その目的は、子豚の敷料に好ましい微生物を定着させるためです。分娩時にはさらに分娩房あたり400グ ラムを散布し、その後は子豚が離乳する まで分娩房あたり1週間に200グラムの散布を続けました。

試験の結果イージーベッド プロを散布した子豚では、類似品区よりも好ましい健康状態を示しました。イージーベッド プロの使用によって分娩舎の衛生と乾燥状態が好ましく保たれた結果、下のような良い結果が得られました(図2)。

  • 子豚の関節炎の発生率が数値上減少(5.91% vs. 4.37%)
  • 子豚の事故率が数値上低下 (14.78% vs. 11.65%)
  • 下痢の発生が有意に低下 (10.84 vs. 0.49%, P < 0.05)
  • 子豚の離乳時体重(28日齢)が440グラム重くなる傾向(8.31 kg vs. 8.75 kg , P < 0.1)     

図2. 分娩舎の子豚へのイージーベッド プロの使用が子豚の体重に及ぼす影響 

発売を記念して、1 kg小分けサンプルを先着100名様にプレゼントするキャンペーンを実施いたします

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投稿日 Sep 29, 2024 | 最終更新日 Oct 1, 2024

イージーベッド プロ