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ラレマンドアニマルニュートリションとミカリス研究機関は、共同研究室を新設
共同研究室「バイオフィルム ワンヘルス」では、健康と環境の解決策となるバイオフィルム(微生物が自己生成する生物膜)の活用を目指して、微生物群集を研究します。
微生物を活用した解決策を提供しているラレマンドアニマルニュートリションは、この度、ミカリス研究機関(Micalis Institute)と共同研究室(LabCom)「バイオフィルム ワンヘルス(Biofilm1Health)」を立ち上げました。 ミカリス研究機関は、フランス国立農業・食料・環境研究所(INRAE)、アグロ・パリ・テック(技師学校)、パリ=サクレー大学の共同研究機関です。この新しい共同研究室では、動物と人、そして環境の持続可能性を包括的に追及する取り組みである「ワンヘルス(One Health) 」を推進していきます。
共同研究室「バイオフィルム ワンヘルス」では、バイオフィルムが産生する物質の高速分析や、人工知能などを用いた先進的な解析を実施します。その目的は、微生物が形成するバイオフィルムの有益面を活用することです。バイオフィルムの有益面は、化学物質の利用削減、動物福祉の改善、持続可能な生態系への貢献につながる解決策となることが期待されています。今回の共同研究室の設立は、好ましくない微生物と戦い、地球に生息する全ての生物に対する包括的な解決策を見つけるための、重要な前進です。
共同研究室「バイオフィルム ワンヘルス」が焦点を当てるのは、主に次の4つの研究分野です。:
- 有害な微生物を圧倒し得る、有益な微生物菌株の選抜
- バイオフィルム内の複数の菌種の相互作用の研究
- 実用化に向けた製品処方の最適化
- 環境中のバイオフィルムをその場所(in-situ)で研究するための手法の開発
マチュー カステックス/Mathieu Castex氏の言葉
(ラレマンドアニマルニュートリション事業部長)
バイオフィルム ワンヘルスの設立は、有益な微生物を理解し応用する上で、大きな一歩です。ラレマンド社の専門知識とミカリス研究機関の最先端の研究を組み合わせることで、動物栄養と環境に貢献するためのより効果的で持続可能な解決策の創出を目指します。
ロマン ブリアンデ/Romain Briandet氏の言葉
(フランス国立農業・食料・環境研究所の研究所長兼、ミカリス研究機関のB3Dチームマネージャー)
この提携によって私たちは、基礎研究と実用化の間にある隙間を埋めることができます。バイオフィルムに関する我々の知見が、動物と環境の両方に利益をもたらす現実的な解決策としてどのように転換されていくのでしょうか。それを探求できる喜びで胸が弾んでいます。
フランス国立農業・食料・環境研究所( INRAE)について
農業・食料・環境を専門とした世界屈指の研究機関。農業、食料科学、植物、動物科学、そして生態系と環境科学の研究を行っています。フランスの18地点に拠点を有し、基礎研究および応用研究を行う272ユニットの研究室にて、12,000名の研究者が研究に従事しています。
現在の地球は、世界人口の増加、気候変動、資源の枯渇、生物多様性の減少といった問題に直面しています。そのような時代背景の中でINRAEは、農業、食糧、環境に関する世界的な課題の解決を加速させるための知識基盤を提供する、という重要な役割を担っています。
投稿日 Oct 11, 2024 | 最終更新日 Oct 16, 2024