研究開発に基づく、イノベーションによる前進
ラレマンドアニマルニュートリションは、研究に裏付けされた製品を提供しています。特に自社で保有している酵母および細菌の菌株に力を入れています。ラレマンド社では、”Forward(前進)”の考え方を、研究でも取り入れています。そして実用性のある、高品質で、科学で実証された製品を生み出しています。ラレマンド社の研究開発チームは、世界各地の大学、研究所、企業と提携しています。こうしてネットワークを広げ、活動しています。各分野のスペシャリストとの協力体制は、開発と知識獲得において大きな強みとなっています
研究開発が、私たちの原動力
ラレマンド社の製品は、研究による確かな裏付けと生産成績の実証がない限り、市場に出されることはありません。私たちが行う徹底的な研究開発の主な目標は、次の通りです。
3ステップの研究開発プロセス
当社の研究開発は、選抜から現場での利用までの全プロセスを行います。分子微生物学やオミクスなどの最新技術を含め、多岐にわたる技術・スキルに基づいて、3段階の製品開発プロセスを実施しています。
菌株のスクリーニングと選抜
- 求める機能に合わせた試験
- ラレマンド社のAquapharmでの菌株スクリーニング
- 12,500以上の自社保有菌株
- 各生態系別の微生物コレクション
菌株の特徴付けと安全性
- 菌株の同定: 全ゲノム配列確認
- 抗生物質耐性遺伝子、可動遺伝因子の存在
- 微生物の各画分の特徴付け
- 機能特性
機能特性
モデルと方法の開発
- 機能的マイクロアレイ
- 定量リアルタイムPCR
- 動的in vitroモデル
- 多様なバイオマーカー
In vitro/in vivo におけるコンセプトの実証
- 動物試験及びサイレージ試験
サイレージ調製材の開発のための、ミニサイロ試験
生産スケールアップと、製造工程の最適化
- 社内の製造工程最適化及びスケールアップ担当チーム
- 社内試作工場
- 最先端の分析ツール: サイトメトリー(細胞測定)、低温顕微鏡、示差走査熱量測定(DSC)
製品安定性および応用性
- 製品配合の最適化
- 社内試作用飼料の加工単位
- 菌株および細胞基質に特異的な検定方法
- 次世代型の微生物細胞数計測器
In vivo(生体内)および実条件における効果評価t
- 研究パートナーとの強固な協力体制の下、全種類の家畜(反芻動物、豚、家禽、水産養殖…)、ペット、馬における効果試験を実施
- サイレージ調製材については、専用の試験用大型バンカーを使用
製品の登録
- 領域ごとのスペシャリストから成る専用チームが、登録手続き書類を準備
製品の裏付け情報強化のため、作用機序の調査
- 開発した解決策が微生物生態系に対して果たし得る役割と、生産成績・アニマルウェルフェア・免疫・酸化ストレス・代謝等の動物の反応に与える影響に注目して調査
- 利用方法の最適化と拡張を図るため、各菌株の作用機序を解明するためのin vitro(試験管内)、ex vivo(生体外)、in vivo(生体内)での比較対照試験を実施
- 新しいバイオマーカーおよびセンサーを利用して、動物のパフォーマンスへの影響以上の製品の効果を評価(例えば、アニマルウェルフェアへの影響)
応用試験
- 大規模な比較対照試験
- 反芻動物、豚、家禽、水産養殖の試験農場ネットワーク
評価ツールおよび農場サービスの開発
- 当社のForwardプログラム
パートナーの皆様との共同作業
ラレマンド社の従業員のうち、少なくとも15人に1人が研究開発に携わっています
当社の研究開発チームは、次の6つの主要なチームから成り立っています。
- ラレマンド社の微生物菌株コレクションおよび菌株スクリーニングの専門家(保有菌株の数は、酵母が2,500種類以上、細菌は10,000種類以上)
- 微生物の特性を解明する研究室
- 製造工程と配合設計を決める研究室
- 工業的な研究グループ
- 応用研究・開発チーム
- 自律的破壊的技術研究を含む、全社横断チーム
社内外の研究拠点:
- ヨーロッパおよび北米の自社施設:カナダ(モントリオール)、米国(ニューハンプシャー州レバノン、ジョージア州アトランタ)、スコットランド(オーバン)、デンマーク(グレーノ)、エストニア(タリン)、英国(マルバーン)、フランス(トゥールーズ)
- Lallemand Forward Centers of Excellenceでパートナーとして共同研究を行っている、世界各地の外部の最先端研究機関
その他にも世界各地の大学、研究所、実験施設、商用農場と協力関係を築いています。現在60ヶ所以上の機関と、長期的な協力提携も行っています。
ラレマンドアニマルニュートリションでは、世界各地の最先端の研究機関と提携し、協力体制の下で研究を実施しています。これらは、微生物を使った解決策の開発とイノベーションをForward(前進)させる原動力となっています。
これらの研究所では、動物栄養の観点から、様々な既存の酵母および細菌の生物学・作用機序・利点を調べ、実証する作業を行っています。
また持続可能な畜産を支えるための、微生物による解決策や将来の利用法の探求も行われています。これには、畜産システム内における微生物生態系の働きへの理解を深めるための、前競争的基礎研究プロジェクトも含まれています。とりわけ、実験ツール、モデル、バイオマーカーの開発に力を入れています。
- フランス(テ)にあるRuminant Center of Excellenceと、カナダおよびヨーロッパの共同研究機関:反芻動物の微生物生態系の研究と、肉牛・乳牛・小型反芻動物向けの製品開発と応用の研究を専門としています。ここでは、ルーメンや腸のマイクロバイオータに関する全て(成り立ちや進化から、その機能及び飼料や他の微生物との内的・外的相互作用に至るまで)の研究が行われています。
- 米国(ニューヨーク州チャジー)にあるForage Center of Excellence と、ヨーロッパのサテライト共同研究機関:粗飼料の発酵・管理・安全性の向上に関わる研究開発を専門としています。サイレージの微生物生態系の研究、新規有効成分を探すためのスクリーニング、新規技術の検証のサポートを行っています。
- フランス(トゥールーズ)にあるMonogastrics Center of Excellence と、フランスと英国にあるin vivo研究施設:豚と家禽向けの、消化器の微生物生態系の研究と、製品開発と応用の研究を専門としています。協力研究機関の最新鋭オミクス技術も使い、腸内マイクロバイオータおよび腸の健康に関する全てを研究しています。製品・腸内マイクロバイオータ・宿主の間の複雑な相互作用を研究し、動物の健康・福祉・生産成績への影響を調べています。
- 英国(プリマス)のAquaculture satellite共同研究所:水産養殖魚類の粘膜免疫反応および微生物生態系の研究を専門としています。腸の健康に関わる多種多様な事象を研究しています。
パートナーシップ
ラレマンドアニマルニュートリションは、重要なオピニオンリーダーと共に働いています。当社の研究開発チームは、世界中の有名大学や研究所とパートナーシップを結んでいます。
光栄なことに、トップクラスの研究機関と共同研究パートナーとなってCenters of Excellence を築き、あらゆる側面から、微生物を活用した革新的な解決策の開発に取り組んでいます。
ラレマンドアニマルニュートリションが支えていく活動:
- 社外パートナーとの共同研究
- 各地における生産試験(試験設計、分析、資金調達等)
- 重要な科学イベント
- 新たな科学者養成のためのインターンシップ及び学生向けプログラム
当社の研究開発は、業界のパートナーの皆様との協力がなければ実現することが出来ません。ラレマンドアニマルニュートリションは、私たちの製品が最適に利用され、効果が発揮されるよう、お客様に継続的な技術サポートを提供していきます。