2017年
06月28日
抗生物質の使用を抑えた畜産を見据えた、これからのプロバイオティクス
2017年
06月28日

2017年6月14日、国際的な飼料業界ニュースを取り扱っているFeed Info News Serviceにて、ラレマンドバイオテック株式会社のCEO兼ラレマンドアニマルニュートリションの代表である、ヤンニグ・ル・トロットのインタビュー記事が掲載されました。発行元の許可を得まして、記事の一部を日本語でご紹介させて頂いております。
<記事一部抜粋>
インタビュー:抗生物質の使用を抑えた畜産を見据えた、これからのプロバイオティクス
腸の健康維持を目的としたプロバイオティクスの発展には目を見張るものがあり、世界中の多くの国において生産性を高め、抗生物質を削減するために有効であることが認められてきています。プロバイオティクス市場は今、新たな段階に来ていると思われますが、今後はどのような未来が待っているのでしょうか?ル・トロットは、市場は確実に変化している一方で、未だプロバイオティクスには作用機序の理解を深め、効果を確認するための指針を明らかにする余地があり、また食品の安全や耐性菌など関心が高まっている新しい分野での活用も期待されると語りました。
[インタビュアー]
20年前の時点においては、健康のために腸内微生物叢を整えるという概念は理解されていませんでしたが、今やヨーロッパの畜産業界では主流の考え方になっています。ラレマンドアニマルニュートリションでは畜産業界の先駆者として、どのように自身の立場を維持してきましたか?
[ル・トロット回答]
20年前はヨーロッパでも成長促進目的の抗菌剤(AGP)の使用がまだ認められており、プロバイオティクスはあまり認知されていませんでした。機能を本当に信じている人もおらず、なにより科学的に裏付けされた評価データが不足していました。そして今、20年前と比べてプロバイオティクスの概念は成長しましたが、子供が学生になったようなものであり、未だ成熟はしていません。腸内環境を制御する特別な菌株の科学データが揃い始め、これらの細菌叢が免疫系や神経系と間接的に関わっていることなどが分かってきました。ヒトでの研究は動物よりも進んでおり、私たちはヒトの分野で実証されてきた脳腸軸、菌株特性、免疫とのかかわりについての基礎研究に大きく影響を受けています。
昨年の国際展示会(ユーロティアー)では、健康のために腸内環境を整えることを掲げている会社が多く存在していることを実感しました。しかしラレマンド社は先駆者であり、微生物製品は常に私たちのコアビジネスであり続けています。微生物製品は魔法の薬ではないため、環境(飼料及び農場管理状況や畜舎の構造)に合わせて使用するための経験が必要です。この点において私たちに畜産分野で20年の経験があることは、非常に大きなアドバンテージです。弊社の目標は顧客の製品を置き換えることではなく、全方向から顧客をサポートすることです。この取り組み方によって私たちは最終的に、製品の利用法(コンビネーションや添加量、飼料プログラム)に対するフィードバックを得ることができ、自身の成長につなげることができます。このようしてラレマンドアニマルニュートリションは常に進化し続け、微生物製品のリーダーとしての位置を守ってきました。
Copyright 2017 Feedinfo News Service.
英語の原文は下のリンク先から読むことが出来ます。
http://www.feedinfo.com/console/PageViewer.aspx?page=5640395&public=yes
Original in English; Feedinfo does not vouch for the accuracy of this translation.