2021年
12月01日
養鶏向けCE製品アヴィガードを発売
2021年
12月01日

初生雛に、健康な腸内マイクロバイオータ(細菌叢)をすばやく定着させる
ラレマンドバイオテック株式会社(代表:小金洋介 本社:東京都港区)は、2022年1月1日より鶏盲腸内容物培養飼料アヴィガード(A飼料)の取り扱いを開始します。
アヴィガードは、健康な成鶏の盲腸内容物を培養したものを凍結乾燥させた粉末製品です。粉末を水に溶かし、孵化後の雛にできるだけ早く、飲水または噴霧によって与えます。初生雛に、ストレスに対して適切な抵抗性を持つ健康な腸内マイクロバイオータをすばやく定着させることで、生産成績や畜産物の食の安全に悪影響を与える微生物(クロストリジウム、サルモネラ、大腸菌など)の腸管内定着と増殖を抑制します。
こうした製品は競合排除(CE)製品と呼ばれており、
1)栄養素の競合による排除
2)定着場所の競合による排除
3)化学的な排除
といった生態系で自然に行われている原理を応用しています。
アヴィガードは、自然由来の盲腸内微生物を用いた安全な解決策によって、抗生物質や治療に頼らない養鶏に貢献します。
<製品概要>
製品名 | アヴィガード 2 | アヴィガード 5 |
内容量 | 25 g (2,000羽分) | 62.5 g (5,000羽分) |
荷姿 | 250 g箱(25 gアルミ袋x10袋) | 625 g箱(62.5 gアルミ袋x10袋) |
飼料の名称 | 鶏盲腸内容物培養飼料(A飼料) | |
使用方法 | アヴィガード粉末を塩素濃度0.1ppm以下の水に溶かして、初生雛に1回、飲水給与または噴霧して使用します | |
目的 | 初生雛に成鶏の盲腸内容物を与えることで、正常な腸内マイクロバイオータを素早く確立させ、好ましくない微生物の腸管内での定着と増殖を抑制すること |
<試験結果のご紹介>
a)サルモネラの強制感染試験
抗生物質であるナリジクス酸に高い耐性を持つSalmonella Enteritidis PT4を、ブロイラーへの雛に強制感染させた試験をご紹介します。この試験では、各区30羽中を用い、8日齢時と29日齢時の強制感染菌株の陽性羽数を調べました。その結果、アヴィガードを事前に与えることによって、このサルモネラ菌株の陽性率を抑えられることが明らかになりました (図1)。
図1) Salmonella Enteritidis PT4 強制感染試験における陽性率(%)
(Cameron et al., 1996)
b)大腸菌の強制感染試験
鶏大腸菌症の原因菌のいくつかは、複数の抗生物質に耐性を有していることが知られており、代替策が求められています。 E. coli 078:K80は、養鶏場で良く見つかる多剤耐性大腸菌です。1日齢の雛にアヴィガードを給与し、その後群内の2羽の雛にE.coli 078:K80を強制感染させ、他の雛と素早く接触させた試験があります。この試験では7日齢時点において、アヴィガードは各消化管内への大腸菌の定着を抑えたことが明らかになりました(図2)。
図2)7日齢時における、各消化管内のEscherichia coli O78:K80 の生菌数
(Hofacre et al., 2002を改変)
アヴィガードについてより詳しくお知りになりたい場合は、
こちらからお気軽にお問い合わせくださいませ。