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2020年
07月31日

栄養面から、 乳牛の移行期を管理する

2020年
07月31日

乳牛の生産サイクルの中で、移行期は最も難しい時期です。飼料中の配合飼料の量が増えるにつれ、ルーメン内の微生物バランスは乱れがちになり、適切な機能が維持されないことがあります。これらのルーメンの問題は、負のエネルギーバランスと飼料摂取量の低下につながります。そして最終的には、乳量や体重の減少(ボディコンディションスコアの低下)、生産寿命に影響する疾病の増加をもたらします。乳牛の移行期には、適切な管理が求められます。

 

乳牛の移行期とは、分娩前3週間から分娩後3、4週間のことを指します。乾乳から泌乳に移行するこの時期に、乳牛の代謝や生理、ホルモンは大きく変化します。そして乳牛は、分娩というストレスを経験します。この時期の乳牛における大きな変化と課題には、次のようなものが挙げられます。

  • 消化:移行期における乾乳飼料から泌乳飼料への変化は、乳牛の消化管に大きな負荷を掛けます。ルーメン内の飼料通過速度が速くなり、微生物構成(図1)や発酵産物、ルーメンpH、ルーメン壁のバリア機能も影響を受けます。
  • エネルギーバランス:乳牛の栄養要求量が多くなる一方、飼料摂取量が低下します。その結果エネルギーバランスが負に傾きます。
  • 酸化ストレス:分娩は酸化ストレスを増加させます。免疫が低下し、疾病発生率が高まります。

 

図1) 分娩14日前と分娩7日後における、ルーメン細菌の機能性グループの相対存在比の変化 (Bach et al., 2019)

分娩前の時点では、構造性炭水化物を分解する細菌(繊維分解細菌)の相対存在比が易発酵性炭水化物分解細菌(でんぷん分解菌)よりも高くなっています。
一方分娩後は、易発酵性炭水化物を分解する細菌(でんぷん分解菌)の存在比が急速に高くなりました。
この変化は、分娩前後の飼料構成の変化と完全に一致しています。

移行期の管理が適切でない場合、代謝障害の原因となります。また乳量が不十分であったり、ボディコンディションスコア(BCS)が低下したりと、乳牛の健康や生産性、生産寿命に負の影響が見られます。加えて哺乳子牛の成育にも問題が出る可能性があり、それは子牛の生涯の生産成績に持続的な影響を与えます (Bach 2012)。

栄養面からできる移行期管理の1つに、生きた酵母の給与が挙げられます。生きた酵母サッカロマイセス セルビシエ CNCM I-1077 (レブセルSC)には、ルーメンpHを安定化させ、繊維消化を最大化させる働きがあります。近年の研究では、分娩前から生きた酵母を給与することによって、分娩前時点での消化管内の適切な微生物バランスとルーメン壁の準備を促せることが示されています。分娩直後の生産成績には、平均して次のような改善が見られています。

  • 乳量の増加        + 2.4 kg/日
  • 分娩後の体重損失の抑制  + 0.6 kg/日

牛の生涯成績を高めるためには、生きた酵母の給与の他にも、移行期の実践的なおすすめの栄養管理があります。

 

乳牛の移行期管理についての記事全文は、
下のボタンからダウンロードすることが出来ます!

目次

はじめに
1. 移行期: 目に見えない事象を、目に見える指標を用いて診断する
2. 移行期の問題に関する、目に見える兆候と早期発見
3. 栄養管理:

  • 生きた酵母を用いて、分娩後のルーメン環境を適切に保ち、最大のエネルギーを得る
  • おすすめの管理の実践方法
  • 母牛と子牛の、適切な抗酸化状態を維持する
  • 最高品質のサイレージの作り方
  • 移行期を安全に乗り越えるための、ラレマンド社のプログラム