バクトセル
バクトセルに含まれる特別な乳酸菌は、ホモ乳酸発酵によって、幅広い種類の炭水化物基質からL+ 乳酸を多量に産生します。 この特性によって腸内マイクロバイオータ(微生物群集)のバランスを整え、腸管の成熟と消化性を適切に維持するとともに、動物の飼料要求率を改善します。
畜種
国によっては入手できない製品や、同じ効果を謳えない製品があります。
特長
バクトセルには、ペディオコッカス アシディラクティシ CNCM I-4622 (MA 18/5M)という自然由来の乳酸菌株が含まれています。
バクトセルに用いられている特別な乳酸菌株は、ホモ乳酸発酵によって、幅広い種類の炭水化物基質からL-(+)乳酸を多量に産生します。また胃酸や胆汁に強く、生きたまま消化管を通過し、腸管内で働きます。
バクトセルは、欧州において有機農場で使用することができます(EC No 2018/848)。
期待される働き
バクトセル給与に期待される働き
- 健康な腸内環境の維持
- 飼料要求率の改善
ペディオコッカス アシディラクティシ CNCM I-4622 の作用機序:
- 腸内マイクロバイオータ(微生物群集)のバランスを整えます。
腸管内で乳酸を産生することにより、絨毛周囲の粘液のpHを局所的に低下させます。この働きによって好ましい微生物にとって最適な環境を作る一方、高pH条件下で増殖する好ましくない微生物にとっては不適切な環境を作ります。 - 健康な消化管を維持します。
長く健康な絨毛が維持され、十分な腸の吸収面積が保たれます。結果として、栄養素の吸収に優れ、飼料効率が向上します。 - 飼料消化率を向上します。
鶏自身が利用できなかった飼料中の複雑な炭水化物から、主にL-(+)乳酸を産生します。これは飼料の有効利用につながります。
– 乳酸は、乳酸利用菌および鶏自身の代謝によって、鶏のエネルギー源として利用されます。
– 複雑な炭水化物が分解されて消化管内容物の粘度が減少すると、消化酵素が飼料片に到達しやすくなり、飼料消化率が向上します。
バクトセル給与時に確認する指標
レイヤー・種鶏
- 糞の状態
- 斃死率
- 破卵率
- 卵黄色
- 卵中のミートスポット
- 羽毛の質
ブロイラー
- 斃死率
- 日増体量
- 飼料要求率
ご使用方法
全期間
- ブロイラー
特に
・入雛後7日間
・ワクチン接種前後5日間
・26~30日齢
・飼料変更時
- レイヤー
特に
・入雛後7日間、育成舎移動後7日間
・産卵開始~ピーク、換羽前14日間
・飼料変更時、移動時
- 種鶏
特に
・産卵開始~ピーク
・飼料変更時、移動時