酵母派生物

用途によっては、特別な処理により発酵後の酵母を不活性化し増殖を止めることもあります。こうした製品は、酵母派生物と呼ばれます。
酵母派生物のうち、酵母細胞壁を給与する主な目的には、次のようなものがあります。
・腸管内での好ましくない細菌の吸着
・動物の健康な免疫と防御能の維持
・特定のカビ毒の吸着、魚類の皮膚の健康維持
その他の酵母分画は、飼料の嗜好性を高めるため、健康な消化管を維持するため、動物の生産成績を高めるため、飼料タンパク質のバランスを整えるために、単独あるいは組み合わせて用いられます。

国によっては入手できない製品や、同じ効果を謳えない製品があります。

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アルコセルアルコセルは有機セレンを豊富に含む不活性酵母（セレン酵母）です。高い生物学的利用能によって、動物のセレン要求量を満たし、繁殖を含めた生産成績の最大化を促します。

マイコガードカビ毒吸着材であるマイコガードは、酵母細胞壁とアルミノケイ酸塩を“黄金比率”で配合しており、幅広い種類のカビ毒を吸着します。カビ毒吸着だけではなく、適切な自然免疫の維持も期待できます。

オプチウォールオプチウォールは、バイオエタノール発酵由来の乾燥酵母細胞壁を含んだ機能性飼料です。適切な製造とバッチ毎の検査によって、マンナンオリゴ糖(MOS)とベータグルカンの安定した配合量が保証されています。マンナンは好ましくない細菌の腸内定着を防ぎ、ベータグルカンは適切な免疫反応を維持します。

ヤングヤングは、不活化酵母を3種類配合した酵母混合物です。好ましくない細菌の腸管上皮への定着を抑制するとともに、3種類の酵母の相乗効果によって、動物本来の自然免疫の反応を適切に維持します。新しい考え方の酵母派生物です。

イエラ　プロセキュアイエラ　プロセキュアは、特別製法の加水分解酵母です。消化率が高いアミノ酸と機能的な栄養成分によって、動物の生産成績と消化管の健康維持、飼料の嗜好性に貢献します。アミノ酸バランスに優れた飼料を設計する際にも役立ちます。