研究 & 開発

ラレマンドアニマルニュートリションは、25年以上にわたり「ラルシル」ブランドなどのサイレージ調製材を世界中に提供してきました。そしてその間、より高い製品性能を求めて常に研究開発を続けてきました。ついに2021年1月、ラレマンドアニマルニュートリションの日本事業を担うラレマンドバイオテック株式会社は、次世代のサイレージ調製材「マグニバ」ブランドを日本で発売いたしました。

 

高水分牧草用の「マグニバ クラシック プラス」には、従来品に比べて2倍量の乳酸菌を配合し、好ましくない酪酸発酵を抑える働きをパワーアップしています。
またコーンやソルゴー、および乾物率が高い牧草用の「マグニバ プラチナ」シリーズには、サイレージ用乳酸菌として世界初の菌種となるレンチラクトバチルス ヒルガルディ CNCM I-4785を新配合しています。この菌株は2009年にブラジルのラブラス国立大学で発見された菌株です。その後ベルギーのゲント大学、イタリアのタリン大学、ハンガリーのセゲド大学、アメリカのデラウェア大学などの独立機関の研究によって、様々な作物のサイロ開封後の発熱とカビの発生を抑える働きがあることが証明されています。従来品に配合されていた乳酸菌レンチラクトバチルス ブーケンライ NCIMB 40788と組み合わせることにより、より効果を高めることができます。

 

「マグニバ」に用いられている技術について、一部をご紹介させていただきます。

世界最先端の研究開発

ラレマンドアニマルニュートリションは近年、最先端技術を用いてサイレージ貯蔵中の微生物の動態を明らかにしました1

この試験では「マグニバ プラチナ1」を添加することによって、サイレージ貯蔵中に主要な乳酸菌であるラクトバチルス属細菌の存在割合が高くなることが分かりました。コーンサイレージを64日貯蔵した時、マグニバ プラチナ1を添加したサイレージでは、サイレージ中の全細菌に対してラクトバチルス属細菌が占める割合は、実に90%にも達しました。一方で無添加のコーンサイレージ中には、全細菌の50%しかラクトバチルス属細菌が存在していませんでした。

この結果は、マグニバ プラチナ1の添加がサイレージ発酵の管理に役立つことを証明しています。また同時に無添加のサイレージには、好ましくない細菌が相当量存在していることも示しています。

参考文献:

1 Drouin et al., 2019. Dynamic Succession of Microbiota during Ensiling of Whole Plant Corn Following Inoculation with Lactobacillus buchneri and Lactobacillus hilgardii Alone or in Combination. Microorganisms. 2019;7:595
むらなく添加するための高濃縮技術
マグニバには、ラレマンド社が独自で開発した高濃縮技術(HC技術)が導入されています。
水に溶けやすく、さらに溶解後も乳酸菌が沈殿することなく、原料作物にむらなく添加することができます。
最新の収穫スピードの速いハーベスターにもお使いいただけます。
※ラレマンドバイオテック株式会社は、マグニバ専用のサイレージ用添加器をご用意しております。詳しくはお問い合わせくださいませ。