ラレマンドバイオテック株式会社 / Lallemand Animal Nutrition
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2019年
12月27日

レブセルSB 15周年記念講演会のご報告

2019年
12月27日

special edition of the levucell sb meeting in paris

ラレマンド社の動物栄養事業を担うラレマンドアニマルニュートリション(フランス)は、2019年10月23日に「レブセルSB国際技術講演会」を開催した。

パリのパスツール研究所にて開催された本講演会は、生きた酵母「レブセルSB」の研究開始15周年を記念して開催された。この特別な生きた酵母には、母豚と子豚の腸内環境を健康に維持する働きがある。

当日は10名の研究者による講演が行われ、30カ国から130名が参加した。

 

現代の高能力母豚は、遺伝改良により繁殖成績に優れている。しかし一方で、子豚の生時活力の低下や新生子豚の下痢など、新たな問題を生み出している。ヘルシンキ大学のクラウディオ オリビエロ博士は、一腹産子数の増加が、子豚の生時活力と生時体重、免疫力が低下する可能性を示した。新生子豚が自身の免疫機能を整えるまでの初期段階は、子豚の防御は母親の初乳由来の受動免疫に頼っている。分娩開始後6時間で、母豚の初乳中の免疫抗体(IgG)は半減する。また分娩時間の長期化は、子豚の初乳摂取の開始時間を遅らせる。そして一腹産子数の増加は、子豚1頭あたりの初乳摂取量を減少させる。オリビエロ博士が近年実施した調査では、約3分の1の子豚の初乳摂取量が不十分であった(1子豚あたり250g未満)。

 

スピンベット社(コロンビア)のエデュアルド バーナル氏は、母豚の初乳中のIgG濃度と生きた酵母の給与の関係を調べた。評価はBrix計(糖度計)を用いて、野外試験で行った。Brix値には、初乳中IgG濃度との相関関係があることが分かっている。分娩前30日間に生きた酵母「レブセルSB」を給与することによって、十分濃度のIgGが含まれる初乳を持つ母豚の割合が増加した(図)。バーナル氏は、「生きた酵母によって、母豚から新生子豚への受動免疫の移行を改善できる可能性がある。」と結論付けた。

図 Brix値による、初乳中IgG濃度別の母豚の割合

 

この他INRA(フランス国立農学研究所)やUSDAars(アメリカ農業研究事業団)などから招聘した講演者によって、「豚におけるカビ毒」、「炎症時の子豚へのレブセルSBの影響」などに関する発表が行われた。

そして最後にマシュー カステックス博士によって、「ラレマンドアニマルニュートリションが取り組む、現在と未来の養豚研究」について語られた。彼は、オミクスのような新しい分子生物学的手法や生体内/試験管内モデルの発達によって、今後の研究は順調に発展していくと締めくくった。